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月刊経営情報誌Anchorに、元WBA世界ミドル級チャンピオン 竹原慎二さんとの対談記事が掲載されました

月刊経営情報誌Anchorに、元WBA世界ミドル級チャンピオン 竹原慎二さんとの対談記事が掲載されました。
以下に記事の内容を掲載します。ぜひご一読ください


現在・過去・未来をつなぐ「生きた証」墓石にこめられた思いに寄り添い続ける

千葉県市原市を拠点に墓石・霊園案内や仏壇の販売など仏事全般を幅広く手掛ける『大地石材』は創業48年を誇る老舗企業だ。石材業界へ入って17年、 故人の思いや人生に寄り添い続けてきた松本社長が語る「墓石に込められた生きた証」とは
本日は、元WBA世界ミドル級チャンピオンの竹原慎二氏が同社を訪問し、社長に様々なお話を伺った。


はじめに、『大地石材』さんの沿革と松本社長の歩みを伺います。

主に墓石・霊園案内、寺院案内やお仏壇の販売などを手掛けています。1974年に創業し、地域に寄り添い続け、今年で48年目。私は30歳のころに石材業界へ入り、様々な現場で経験を積みました。その中でご縁があった先代から仕事を引き継ぎまして、新たに『大地石材」としてスタートを切り、4年目を迎えます。

松本社長が最初に就かれたお仕事は、どのような業界だったのでしょうか。

社会人の第一歩は写真業界でした。当時はまだフィルムカメラが主流で、写真はプリントではなく現像だったので、仕上げ作業からカメラの販売までを手掛けていました。接客を通して、自分は人と接することが好きで、販売や営業が向いているんだと気付きましてね。お客様に喜んでいただけることはもちろん、評価されたり、認めてもらったりすると、自分自身が必要とされていることを実感できて、嬉しかったですね。


そこから、現在の業界へ転身されたきっかけとは。

ある時、知り合いを通じて石材業界の存在を知り、こんな仕事もあるんだと、興味が湧いたんですよ。人に感謝される仕事っていいな、と。やはり私のやりがいはそういった部分なんだろうと思いました。ちょうどそのころ、写真業界から転職し、インターネット関係の会社を経営していたのですが、しばらく不況が続いていましてね。このタイミングで新しい業界と出会ったということも、何かの縁だろう。そう感じ、思い切って飛び込んでみたのです。石材業界に入って以降、先代とは長く付き合いがありまして、歴史の深い会社ですが後継ぎがいないということで指揮を任せていただくことになり、現在に至ります。

出会いに恵まれ、今があるのですね。引き継いでからはいかがでしたか。

私はこの仕事に携わって17年目になりますが、まだまだ勉強することばかりです。地方ですと、土葬したお骨を一度掘り起こし、きれいにリフォームしたお墓にまた戻してあげるということもあるのですが、そういった現場にも幾度か立ち会わせていただいたんですね。お子さんを亡くされた方や、若くして亡くなられた方の無念を思うと心が痛みます。当然、このような瞬間は何度経験しても慣れるものではありません。けれども、そのような特別な空間に立ち会う者として、できる限りのことをしようと精一杯努めてきました。それが悲しみに寄り添うことなのか、笑顔で思い出を振り返ることなのか。いつだって正解もマニュアルもありません。私たちが向き合うのは、亡くなられた方の人生。お墓とは故人の生きた証なんです。


ご家族やご友人との思い出もお墓には詰まっていますもんね。様々な思いがこみ上げてくることでしょう。

おっしゃる通りです。お墓は一生に一度建てるかどうか。そんな特別なものに携わらせていただくのですから、強い責任感を持って向き合わなければならないと思っています。また、お墓を建てるためにはたくさんの話し合いが必要で、準備だってすぐにできるものではありません。だからこそ、自身の終幕についてじっくり考える時間をつくることも大切だと思うんですね。近ごろは子どもたちに迷惑をかけたくないという理由から、墓じまいをする方も増えています。難しい問題ではありますが、「素晴らしい人生だったな」と振り返ることができるきっかけのひとつとして、多くの方にお墓の大切さを伝えていきたいですね。

最近では「終活」といった言葉も広く知られてきました。人生の終わり方を前向きに考え、その準備をする。とても素敵なことだと思います。最後になりますが、今後の展望をお聞かせください。

現在、5名の従業員と共に頑張っておりますが、ありがたいことに毎日忙しくさせていただいています。増員や、新たな事業展開も視野に、会社を成長させていく中で、石材業界の魅力をより世間に知ってもらうきっかけを生み出していけたらと思っています。最近ではインターネットを活用し、オンラインセミナーを開催したり、動画を配信したりと時代に合ったやり方を模索しているんですよ。私は47歳になりますが、年齢なんて関係ありません。今やっていることが20年、30年と続くものになればとの思いで、これからも頑張っていきたいですね。
(2021年12月取材)


心通わせるふるさと、お墓に思いを込めて

お墓を建てる理由とは何だろうか。「亡くなった人の家」、「みんが建てているから」、「お墓参りという文化があるから」。建てる人によって、理由は様々だ。近ごろでは子どもに負担をかけたくない、距離的に通うのが難しいなどの問題から「墓じまい」を決断する人も増えてきた。「お墓には人生が詰まっている。墓参りとは、現在と過去をつなぐ素晴らしい文化」――そう話す松本社長は、長い年月を通して様々な人生と向き合う中でたくさんの「思い」に触れてきたという。お墓を建てるということは決して簡単ではない。しっかりと計画を立て、家族や友人の思いと共に時間をかけて築かれるものなのだ。「終わりを迎えた時に何かを残すことができれば、素晴らしい人生だったなと胸を張れるでしょう。お墓の先で子孫が笑ってくれている、こんなにも嬉しいことはないですよ」。心を通わせるふるさととして、大切に紡いでいきたい文化。たくさんの世代へ向け、長く伝えていきたいと社長は思いを語った。

「松本社長のお父様は周囲から『営業の神様』と言われるほど働く姿勢や誠意が素晴らしいと評価されていたそうです。人とのつながりにご縁を感じ、現在の業界に飛び込まれた社長。『父のDNAを受け継いでいるのかと思うと嬉しくなった』と笑顔で話されていました。これからもぜひ頑張っていただきたいですね。私も陰ながらではありますが、応援しています」 竹原慎二.談